8冊目『大富豪の投資術』分厚さに負けるなかれ、実践的でテンポよく読み進められる良書！
辞書のような分厚さ・・！
自身の体験に基づく、読みやすい内容
辞典みたいな厚さで、正規値段も5,000円と辞書級（笑。
読むのには気合が要りそうな感じがしますが、文章自体は読みやすいです。
何より、アメリカの自己啓発本にありがちな「他人の事例を引き合いに出すのが多すぎる」というのがなく、自身の体験が多く、適量盛り込まれているのがいい。
個人的には読みやすいというか、飽きないポイント。
『思考は現実化する』『人を動かす』とか、他人の事例話が多くて途中で飽きることもあり（苦笑）本の半分以上は事例じゃないかってぐらい多くて飛ばしたい気持ちに何度もなりました笑。
事例が多いと説得力ある、みたいな国民性なんですかね・・・
それはさておき。
お金持ちになるのは7年！
本書では『7年でお金持ちになれる』と言っています。
なぜなら著者がそうだったからだそう。
シンプルで、すぐ実行できることもたくさん。
例えば「支出用、貯蓄用、投資用の口座を分けなさい」とか。
すぐに実行しました。
「自分の人生の最優先目標をお金持ちになること、にすること。
日々の行動全てをそれで判断すると今まで見えていた世界がかわる」！
『バビロンのお金持ち』でも言われていましたが、やはり心を決めることが大事。
お金持ちになることを最優先目標にしよう。
具体的かつ様々なお金の稼ぎ方指南。「美術品の蒐集」は新鮮かつ良い視点！！
著者が実践しているお金の稼ぎ方が具体的かつ楽しそうなのもいい。
「40時間ではじめる不動産ビジネスのためのアクション」はわかりやすく、何に何時間かけてステップを踏むのか具体的である。
また、筆者は「美術品」の蒐集までも提案しているのが新鮮。
株と違って評価額が上がっても非課税であるとか、保険がかけられるなど資産としての有用性には説得力があるし、一方で心を豊かにするものとしての美術品の魅力にも触れていて大変興味を持った。
また、美術品を資産として保有するとき、株式のときとは逆の心理が働くため長期保有に向いてるのだと言う。
基本的には、個人的に気に入ったものを購入するから値がさがっても「自分だけに価値のあるものだ」となるし、値が上がっても「世の中が認めてきたぞ！」と嬉しくなるから更に持ちたくなる。これが株式だと、よほどの愛着がないと長期保有することは難しいだろうと指摘している。
び 美術品もありだな…(*´ω｀*)
私は茶道が好きなので茶道具やお軸、器の蒐集をしたい。
成功者は「リスクマネジメント」も徹底している
また、本書がこれまで読んできた本と違うのが、リスクマネジメントに対するノウハウが細かく具体的であること。
これを「アンチフラジャイル」と呼んでいる。
それこそ、
株価が暴落したら？
ハイパーインフレが起こったら？
など、「万が一」の様々な状況に対応するための対策や準備、考え方、具体策がとても勉強になる。
盗難やITセキュリティまで網羅していて、それら具体策はもちろん、その姿勢や考え方がとても勉強になった。
億万長者専門学校では「本物のお金持ちは資産ゼロになってもまた億万長者になれる」とあったが、そもそも本物のお金持ちはその前段階の対策にスキがないのかもしれない。
想定されるリスクはすべてマネジメントする努力を惜しまないということ。
ホリエモンが「絶対に死なないために後部座席でもシートベルトを必ずする」となにかのインタビューで語っていたけど、それも通ずることがある。
得てして、事故や「万が一」のリスクを確率が低いからと見くびって、マネジメントを怠りがちだ。
これは惰性以外の何でもない。たかがシートベルトをかけるひと手間なのに。
自分の使命を見つけてからは「死ぬわけにはいかない、いや運命が死なせるはずがない。ただベストなコンディションで使命を果たせるようにしたい」と思うようにはなっているけどまだまだだなぁ。と反省。
リスクに向き合うのはある意味ストレスがかかることなので逃げてしまいがち。
しかし向き合うからこそ、そのリスクを恐れなくなり、結果として向き合うことにもストレスを感じなくなる。
この筆者が運営している投資アドバイスサービスのPRも結構盛り込まれてはいるものの、具体的実践的な内容でとても参考になる一冊。
不動産投資を始める前のトレーニングワークみたいなものもあります。
メモ:
・人に応援されるような魅力とは社会的知性のことである。
・株式だけで大当たりしてお金持ちになるのは難しい。複数の収入源をつくりなさい。
